2010-09-20

ベトナム旅行の写真

これから人気の出そうなハロン湾を中心に写真を撮ってみました。
ハロン湾は世界遺産にもなっていて、桂林の海版というような感じのところです。
(桂林には行ったことがないけれど)

ベトナム旅行

私たちは、このハロン湾で船上一泊というツアーを利用しました。
とにかくのんびりとするのが目的だったのですが、実際に参加してみると、次から次へとアクティビティが用意されていて、結果的には全然休めなかったのですが、まぁ、それはそれで楽しかったです。

ベトナムの交通を見ていて考えた事

先日、初めてベトナムに観光で行ってきました。旅行記を書くほど真面目に情報を集めていないので、とりあえず感想だけ書き残しておこうと思います。

一番驚いたのは、バイクや車が縦に横に無秩序に動いているように見えるのに、事故など起きずちゃんと交通が機能していることです。鳴り響くクラクション、少しでも隙間があれば割り込もうとするし、前方からバイクや車が来ようが関係なく右折左折をする。逆走だって当たり前。当然の事ながら、クラクションの嵐です。(信号はそもそも少ないのですが、あるところでは比較的良く守っています。)

これじゃ事故も多いだろうし非効率的な交通網になっているだろうと思いました。運転には相当の訓練と慣れが必要で、少なくとも状況を見て理解して運転するような感じでは運転は無理でしょう。無意識下で直感的に判断できるくらいの運転技術の習得が必要なはずです。ところが、実際には若い女性もおじいさんもおばあさんも平然と運転しています。

一つ気が付いたことがあります。クラクションにはタイミングと種類によって細かな鳴らし分があるのです。「完全に無理な割り込みだから止めてよ」的なものから、「まぁ、危ないから気をつけてね」、あるいは「今から、前に入るよ。」あるいは「ありがとね」のように、いくつかの種類があります。また、程度も細かくて、危なさも5段階くらいで評価してフィードバックしているように感じられるのです。

なるほど、これは人間の運動神経系に似ていると思いました。働きかけに対して、細かなフィードバック、それも直感的で極めてレスポンスの良いフィードバックがあるので、誰もが無秩序に見える中でも運転が出来るようになるのです。義手でも、細かなフィードバックを可能にすることで、自然な操作を可能にする研究例がありますが、さまにそれだと思いました。

ちなみに、こういうバイクや車の流れを突っ切って横断するのは意外に可能です。信頼して、堂々と手を振って進めば、気が付いた一台が、クラクションをならしつつも回りに影響を与えつつ、すべてのバイクや車が横断者に配慮するようになります。むしろ、途中で止まったり、小走りになると、運転者は動きを予測することが直感的に出来なくなるので圧倒的に危険です。

ベトナムの交通網は、全体で一つの生き物のように機能しているものなのです。


とはいえ、
事故は見ました。
(バイクがこけておりました)

やっぱり完全な秩序の中で交通が行われるよりは危険なのです。
早くインフラが整備され、一切の事故が起きなくなるようになりますように。
そう願っています。