2014-04-18

就活と読み書きスキル


いま、ハローワーク通いを始めていますが、主旨とは別に学ぶところが多くあります。

第一に感じるのは、読み書き、そして聞くことのスキルは相当必要で、説明会でも一瞬たりとも気が抜けません。こうしたことが不得意な方は、相当辛い思いをしていのではないでしょうか。あるいは、早めに挫折してしまうか、適当に流れにまかせて進めていこうといい加減になり失敗するケースも多いのではないでしょうか。

もちろん、ハローワーク側もそうしたことはとても良く理解されていて、実に手厚い資料、説明が提供されます。かつ、窓口でも辛抱強く対応を進めているようです。個人対応のサービスもいろいろと提供されています。しかし、それでも、読み書き等に困難を抱える方にとっては、この社会サービスを有効に活用することは難しいのではないかと感じられます。

まず、書類一つとっても、必要な事項がてんこ盛りであり、また視覚的な支援もされていませんので(レイアウトや文字のサイズの配慮など)、見ただけでどうしたら良いのか混乱し相当悩むのではないかと思います。集合での説明でも、視覚支援乏しく音声だけで、それも時には早口で、戻ることなく進まれるので、私自身も理解できなかったこと、聞き逃したことが沢山ありました。

思いつきですが、改善には次の二つのことが必要かなと思いました。

  1. 読み書きや、聞く・話すことに困難を抱える方の事を前提に資料を準備し、説明をする。
  2. 専属の相談者を付けること。
(追記: 三つ目として、プロセスの明瞭化(あるいは構造化)、というのものありますね)

前者は学習障害等に理解のあるNPOと連携すれば、少しずつ改善していくことが可能だと思います。二つ目はボランティアとの連携の仕組みが提供されると良いと思いました。どちらも、地域によっては、何か実践しているところがあるかもしれません。

実は、NPO EDGEさんの幾つかのプロジェクトに参加する中で、就活の難しさは聞いて知っているつもりだったのですが、自分自身が体験し、より想像がしやすくなった今、改めて、問題を感じているところです。

2014-02-01

北海道で見たオーロラ

今年はオーロラの当たり年とか。私は海外では見たことは有りませんが、北海道の北見で見たものはオーロラだったと思っています。深夜、いつもなら真っ暗な空が、ポワーンと赤いのです。霧が出ているわけでもなし、不思議だなと思っていたら、次の日の新聞(あるいはラジオだったかもしれません)に、「オーロラか?」のような記事が出ていました。記憶では2回あるいは3回は見ています。1984年あたりのことです。


しかし、ここの記録によれば、北海道で見られたのは1989年、それは29年ぶりだったと書いてありますので,残念ながら私が見た時のものは記録に無い事になります。私が見た物は何か別の現象だったのかもしれませんが、今でもその空の暗さと薄く広がる赤い光ははっきりと覚えています。時間は短く,数分か数十分のものです。

北海道の皆さんは、今年はもしかしたら見られるかもしれませんよ。寒い季節ではありますが、深夜、外に出て空を眺めてみてはいかがでしょうか。冬の空、冬の星座は何より美しくもあります。ただし、暖かくして、風邪などひきませんように。

(追記 ここにある写真のような雰囲気のものです。記憶ではもっと深みのある赤でした。)



2013-08-03

チャウシェスクの子どもたち 育児環境と発達障害

日経サイエンス2013年8月号の「チャウシェスクの子どもたち 育児環境と発達障害」という記事を読んだが、この中で発達障害という表現が使われるのは好ましく無いと思う。

"チャウシェスクの子どもたち"というのは、独裁者チャウシェスクの人口増加政策によって生まれたルーマニアの孤児たちのことを言う。1989年には17万人以上の子供達が国営の施設で暮らしたらしい。人生最初の2年間を施設で暮らした子は、里子となった子あるいは施設に入ったことの無い子と比べて、知能指数が低く、脳の活動が鈍いということが書かれている。

書かれていることはとても参考になるものだが、タイトルだけでなく、文書中にも1カ所だけ「発達障害」と表現している部分があるのが気になる。育て方と発達障害には関係が無いことは現代の常識だが、この副タイトルでは良く知らない読者に誤った知識を与えるのではないかと心配になる。

念のため、原文に「発達障害」という単語が使われているかどうかを確認してみた。

原文と思わしき文章では、タイトルは次のようになっていた。
 "CHILD DEVELOPMENT  Anguish of the Abandoned Child"

普通に訳せば次のような感じだと思う。
 "児童の発達  見捨てられた子の苦しみ"

どこにも発達障害という単語は無い。

本文では、92ページの右側の段の三つ目のパラグラフに次のようにある。
 "ボグダンは遅れを素早く取り戻し、軽い発達障害を数ヶ月で克服した。"

これに該当する部分には英文では次のように書かれていた。
 "Bogdan started to catch up quickly and managed to overcome mild developmental delays within months."


英文では developmental delays と記されているに過ぎない。これは発達遅延であって、発達障害ではない。